人類にとって乱数って大事だなと感じた話

ふとしたことで、「実は人類にとって大事なことの一つは乱数なのではないか」と感じたので、ここに雑感をまとめようと思います。

そもそも人は自由意志を持っているのか?

そもそも人は自由意志を持っているのでしょうか。何かを決断したり、何かを変えたり、何かを維持したりする意思はどこからやってくるのでしょうか。人はもちろん物理法則に支配されているため、その挙動は入力に対して加工して出力を作る単純な入出力装置のはずです。「自由意志」は存在する(ただし、ほんの0.2秒間だけ)という衝撃的な研究結果がありますが、とにかく人間が自由に決められることの量はわずかであることは間違いないようです。

ラジオ

前世紀において、多くの職場ではラジオがかかっていた記憶があります。なぜラジオを流すのでしょうか?それは当時において雑音を脳に入力するもっとも効率的な手段だったから、というのは乱暴な説でしょうか。そもそも仕事にフォーカスしたいのであれば、無音、つまり入力がない方がいいはずです。でも自由意志のない、つまりは創造性にかけた作業は当時においてもあまり価値がなかったはずです。

占い/ご神託/政治

もっと時代をさかのぼってみると、日本における祭事が乱数の利用の例に挙げられるでしょう。日本において祭事の一部は国内の困難を解決するための政治の役割をはたしていました。このような祭事において、解決策の決定の多くは占いという乱数に頼っていたはずです。誰にも決定できないからこそ政治にたよってしまってしまうわけですから、その政治は乱数に頼っても、創造性に頼ってもたいして結果はかわらないのかもしれません。なぜなら人間の創造性で解決できる困難であれば、政治に頼る前に解決できていたはずだからです。そのような場合に乱数による解決策の選択は機能していました。

散歩

多くの知識人が散歩を好むことは広く知られています。彼等は重要な決定をするときにも散歩をしながら会議をすることがあるようです。複数人での散歩はまた小さな決断と合意をしながら進みます。これは会話の歩調を合わせるのにも効果的です。

iPod shuffle

iPod shuffleは発表された時、個人的には「なぜ曲を選択できない音楽プレイヤーが売れるのだろう?」と首をひねりました。しかし僕の想像はまったく間違っていました。「多くの人はプレイリストをランダムプレイでしか聴かない」のです! その時に聴きたい曲をリコメンドしてくれるような高度な技術も考えられますが、その聴きたい曲が予想されるものであれば創造性に繋がる乱数を含まないことになります。つまり音楽は乱数で選択し、もし聴きたくない曲であればスキップボタンを押してしまえば良かったわけです。

対局にあるのがaliexpressで出品されている100円音楽プレイヤーです。これら多数の音楽プレイヤーには残念ながらランダムプレイの機能がありません。これではiPod shuffleの代替になりません。どうやら彼等は製品の重要な機能を見誤っているようです。

Spotify

Spotifyも賢くもランダムプレイをデフォルトとして採用しています。

Oblique Strategies

Oblique Strategiesはブライアン・イーノが考案した発想法です。彼の格言が書かれたカードの束から1枚カードをランダムに引き、その内容から着想を得ようというものです。少し作曲家向きな格言が多い気もしますが、僕達エンジニアにも流用できそうです。オリジナルのカードを使った方がおもむきがありますが、僕はAndroidアプリ版を使っています。

他にも脳に乱数を入力するアイデアはありそう

究極的にはホワイトノイズに行きつくかもしれないのですが、僕はまだそこまでの境地には至っていないようです。最近はLo-fi Hip Hopを聴くのがマイブームなので、その内ノイズだけ聴くようになれば面白いと感じています。

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