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2017年2月2日 / masterq

僕の職歴3

ちょっと人物紹介をはじめてみようと思います。第一回の今夜はEさんです。

Eさんとぼくが某社で出会ったのは新人研修が終わったあと、職場配属OJTにてでした。当時某チームではペアリーダが二人、新人につくことになっていました。1年間の研修テーマの運用面を見る人と、そのテーマの技術的な面をささえる人の二人です。

ぼくの研修テーマは以前書いたとおりbootloaderの開発だったのですが、その前に仕事に慣れるために新人二人でEthernet MACのテストプログラムを書くことになっていました。しかし所詮新人です。libcのないところでC言語を書いたこともなければ、DMAについてもよく知らないわけです。
MACの仕様書はあるのですが、そこそこ分厚い本でしかも英語でした。そもそも何がわからないのかさえわからない状態におちいってしまいました。

そこでEさんに教えてもらおうと思ったのですが、
「この本全部読んだの?」
と聞かれました。
残念ながらそのページの全てを読んでいたわけではありませんでした。ただ少しズルをして手っ取り早く知識を得たかったのです。するとEさんはその仕様書を床に投げて、ディスプレイに目をもどしてしまいました。かなり傷付いて本をひろってあたりを見回したのですが、誰もフォローしてくれません。自分でやるしかないんだな、と思いました。そのMACのテストは新人の同期ががんばってくれてなんとかなりました。

Eさんはいつもは机で寝ているか、歯磨きしているか、単行本を読んでいるかのどれかなのですが、なぜか仕事のoutputだけは順調に出すという魔法使いでした。

数年後、なぜかEさんとは仲良しになりました。Eさんは色々なことを知っていました。当時のWindows Updateがなぜ機器によって失敗することがあるのか。WindowsのAPIのよくわからない話。スレッドについて。文字コードについて。COCOMの輸出規制について。なぜかカーボンナノチューブについての議論が掲示板に。

あの時、どうして彼が厳しい態度であったのかは、10年後になった今やっと実感できるようになりました。

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