デブとして生きるということ’’

数年に一度このブログで健康の記録をしています。前回(2020年)はこんな感じでした。1年間が開いてしまいました。去年はどうだったのか、今年はどう対策したのか、来年の展望をまとめてみます。

2021年は見事に体重がリバウンドしていた

前回の記事で報告したように頑張ってダイエットしたのに昨年はサボって見事にリバウンドしていました。惰性で生活しているとフィードバックループがなくなり制御できなくなってしまうのだと痛感しました。

2022年はどう改善したか

1つ目の改善策として個人日記を今年の6月ごろ導入しました。以前の記事で書いていた通り料理ブログを毎日書いていたのですがあまりの手間で投げ出してしまいました。この個人日記は単なるhowmメモの1ファイルで、Emacsで開いて書くだけです。内容としては、朝何時に起きたか、夜食を昨日食べてしまったか、仕事と個人プロジェクトの進捗、今日の料理レシピ、布団に入った時間を書いています。定型になっていないので後で検索する時に苦労するかもしれませんが、形式が固着してマンネリ化してしまうより良いでしょう。一番重要なのは夜食を食べないようにこの日記でフィードバックをすることです。

2つ目の改善策としてあすけんという食事記録を管理するツールをやはり今年の6月ごろ導入しました。食事毎に入力するのが面倒でこれまで試していなかったのですが、「入力が面倒だから食事を控える」という効果もあるようです。

結果

日記や食事記録をはじめた6月より一ヶ月前から体重が減少トレンドになっています。施策の導入より前に効果が現われるのは少し不思議ですが、健康管理に危機感をもって模索しはじめたあたりから効果があったということでしょうか。こういった振り返りをする時にももっと早めに個人日記を書いていれば原因がわかったかもしれません。

2023年の展望

個人日記とあすけんは来年も続けられそうです。一方で体重の減少トレンドが頭打ちになってしまっているように見えます。できれば体重70kgを割りたいところです。しかも来年からは自宅勤務になる可能性が高く、すると自宅にある食材を簡単に食べれるようになってしまいます。とりあえずこのまま記録を続けて再び減少トレンドに入れないようであれば別の施策を打つ必要がありそうです。

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「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」に投票しました

投票結果

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」

  • eMAXIS Slim全世界株式 (オール・カントリー)に3点
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に2点
  • VGSH バンガード・米国短期政府債券ETFに1点

を投票しました。VGSHは買っていないのですが、短期米国債を代わりに買っているので代替として投票しました。

昨年の振り返り

昨年どんなことを考えていたのか振り返りましょう。

全資産に対して5%を現金保有

5%現金保有は多すぎる気もしますが浮き沈みのはげしい今年の相場を乗り切るのに良いバッファでした。このままの生活が続くならこの現金保有率で良さそうです。

マイルドな値動きをするBNDを債券部分として採用

マイルドな値動きをしなかったです…予想では5%程度の下落で済むだろうと想定していました。が、10%以上も下落しました。自分にとって債券は損をしない防衛資金として見ているのだと感じました。であれば日本国債を買うのが良いという話なのですがいかんせん低金利。これ以上為替が急激に変動しないことを祈って、3年以下の短期米国債を買うことにしました。「株式と比較して債券投資は難しい」と言われる理由がようやく実感できた気がします。

また「債券投資は難しい」という実感から資産配分の株式比率を5%だけ上げて株式:債券:現金=75:20:5という比率で資産をバランスさせることにしました。楽天証券のロボアドバイザー商品でも株式比率は最大で75%程度なので最大にリスクを取ってもこの比率になるだろうと判断しました。

為替はやはり全く予測できないようです

今年も大きく為替が動きました。なんと30%も円安にふれた時さえありました。まったくの予想外です。既に手持ちの株式資産がドル建てになってしまっているのはもはやどうしようもないのですが、これからは全世界株式を買うと同時に円で現金保有が命綱になるということを再認識しました。

家族会議「運用結果報告会」を真面目に開催することにした

家族にも投資の知識を身に付けてほしいとの思いから昨年から「運用結果報告会」という会をひそかに開催しています。毎年書いてきたこの投票ブログエントリも今年から簡素化すると思います。

それではまた来年。

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」への投票と経済的自由について

投票結果

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」

  • eMAXIS Slim全世界株式 (オール・カントリー)に1ポイント
  • バンガード・トータル債券市場ETF (BND)に4ポイント

を投票しました。BNDに多めにポイントを割り当てたのは「BNDに投資できる投資信託が日本で買えると嬉しい」という思いからです。

昨年の振り返り

昨年どんなことを考えていたのか振り返りましょう。

現金を円で多めに確保する

多めに確保という基準があいまいであったために何時も自分のポートフォリオに自信が持てず「これでいいのだろうか」と無駄な時間を使ってしまいました。

そこで、多少乱暴ですが全資産に対して5%を現金保有すると無根拠に決め打ちしました。この現金保有比率は大きすぎるように思いますが、コロナ禍のような有事の際に自分のメンタルをささえてくれるでしょう。

債券についてはVGLTとVCLTを半分ずつ買い付ける

実直な感想として長期債券の日々の値動きにハラハラした毎日でした。また債券投資に対して自分に自信が持てず、何時も「買値は適正だったのか」という疑念なぬぐえませんでした。長期債券の方が長期のリターンは短期債券よりも大きくなる、という定説がありますが、ボラティリティの大きい長期債券がこれまたボラティリティの大きい株式とは必ずしも逆相関を持つ訳もなく、単が心配に二倍になるという現実でした。

そこで、よりマイルドな値動きをするBNDを債券部分として採用しました。現金で資産を持つよりマシだろう程度に考えています。また長期債券を選ばなくてもポートフォリオ全体のリターンを高めるために株式比率を70%にまで上げました。つまり株式:債券:現金=70:25:5という比率で資産をバランスさせることにしました。教科書的な60:40のポートフォリオよりも多めにリスクを取っていることになります。短期債券というボラティリティの小さい資産と多めの現金保有という言い訳でこのリスクを取ることにしました。銘柄としてBNDを選びましたが深い理由はありません。ドルで買えて短期債券で運用規模が大きいことぐらいです。

この1年で4%も円高になりました

今年は8.7%も円安になりました。為替はやはり全く予測できないようです。

そこで、為替リスクについて悩むことを放棄しました。素人考えですがグローバル化した現代ではモノの価値は不変のはずで、長期に見れば債券はともかく株式の価値は為替によらず一定に成長するはずだと考えているためです。債券については何もわかりません。この見解からも株式比率を70%まで多めに確保することにしました。

結果ポートフォリオはどうなった?

先にも伸べた通り株式:債券:現金=70:25:5というポートフォリオになりました。現金比率が高すぎる。ハイ確かにそうです。が、それは何が起きても市場から撤退しないためのメンタルを支えるためです。債券が米国に依存しすぎている。ハイ確かにそうです。しかし他の先進国で利上げをできる余地がある国はあるでしょうか?ゼロ金利政策に追い込まれている日本のような国なら債券ではなく現金で自国通貨を持った方が良いのです。株式として米国比率が高すぎる。ハイ確かにそうです。ただし一人のソフトウェアエンジニアとして次の10年も米国が経済を牽引するだろうというのは言い切って良いのではないかと思います。中国のハイテク企業は政府からの無理な規制を受けています。

上記で明らかになった通り、このポートフォリオの弱点は米国依存です。今はこれでも良いかもしれません。しかし30年後でもこのポートフォリオで良いとは言いきれません。どこかで全世界株式に資産を移す必要があるでしょう。

経済的自由への道

自分のために

FIREという早期リタイアが流行です。自分も投資をしていると経済的自由を夢見る時があります。しかし経済的自由を獲得したか否かははっきりゼロイチでは区別できないようです。それは確率で決定されて、プレイヤーである自分にはその確度をどれだけ上げられるかしか選べないようです。

何時ものPORTFOLIO VISUALIZERを開いて調べてみましょう。本ポストで作った70:25:5ポートフォリオで4%を毎年引き出すとどうなるでしょうか?悲観的にインターネット・バブル直前の2000年から運用開始したとしてみましょう。

二度の下落を受けても4%の取り崩しであれば問題なさそうです。実際には今のところ全資産の年2.5%の範囲で生活できています。資産売却にかかるコストを考慮に入れても安全圏内にありそうです。

もう一つFIRE Calculatorというサイトでテストしてみましょう。インフレ率2%、年間平均利回り3.5%、一年後にリタイアすると仮定します。

今すぐリタイアしても良さそうです。

こうして見ると今日々の仕事で収入を得ることも大事ですが、年3.5〜4%の運用益を獲得し続けることが大事だとわかります。もし本当に100歳まで生き延びる(生き延びてしまう)可能性があるならもう数十年は株式:現金=90:10といったポートフォリオでも良いのではと思えてきます。やはりバフェットは正しかったということでしょうか。

子供達のために

さらに踏み込んで子供達が経済的自由を得るにはどうすべきでしょうか?自分には二人の子供がいて一人は15歳、もう一人は10歳です。今の自分の年齢は45歳。すると彼等には自分と同じ年齢になるまで少なくとも30年もの時間があることになります。

仮に30年の間、全世界株式で得られるであろう年利4%で運用したとしたら、1.04**30=~3と、約3倍の資産を得ることができます。

が、実際には彼等が全世界株式に全ての資産を投入できると自信が得られるまでは少なく見積っても数年かかるでしょう。また彼等の意見を尊重しなければなりません。「全資産を現金で持つ」という考えも立派な資産運用の1つなのですから。親としてできることは資産を早めに引き継いで彼等に実際に運用する体験をしてもらうことと、そのための軍資金を最大化することだけです。

それではまた来年。

Windows上でEmacsとhowmを動かすメモ

もろもろあってWindows上でEmacsとhowmを使わねばならなかったので、以下を~/.emacsに書いてしのいでいました。

(set-default-coding-systems 'utf-8-unix) ; デフォルトの文字コード

(add-to-list 'load-path "c:\\Program Files\\Emacs\\x86_64\\share\\site-lisp\\howm")
(setq howm-compatible-to-ver1dot3 t)
(setq howm-menu-lang 'ja)
(global-set-key "\C-c,," 'howm-menu)
(autoload 'howm-menu "howm" "Hitori Otegaru Wiki Modoki" t)
(setq howm-directory "c:\\Users\\okabe.kiwamu\\Dropbox\\doc\\howm") ;メモを置く場所
(setq howm-view-use-grep t)
(setq howm-view-grep-command "c:\\cygwin64\\bin\\grep")

バックスラッシュでお腹いっぱいになりました。

デブとして生きるということ’

以前このブログで「デブとして生きるということ」という記事を書きました。その後どう体重が改善したのか、それともしなかったのかという年末のまとめ記事を書こうと思います。

自宅で働くようになり食生活を見直した

昨年からリモートで職を受けるようになりました。当初は欲望のおもむくまま食事をしていたのですが、体重の増加に歯止めがかからなかったので対策することにしました。

具体的には食生活の改善です。朝御飯にはお米を食べて、カフェで仕事をする歳にはおにぎり1つで昼食を済ませ、夕食ではできるかぎり炭水化物を取らないようにしました。

もう1つ改善したことは一日30分の散歩を運動として取り入れたことです。一時期プールで運動していたのですが、同じ景色ばかりで飽きるという点と、プールまでの交通時間がもったいないとう点で負荷の高い運動ではなく負荷の低い運動である散歩に切り換えました。

料理ブログをはじめた

新型コロナウイルスで自宅にいる時間が増え、また「もっと自分自身のためだけでなく家族のためにも時間を使うべきなのではないか」という気持ちから一日一品料理をすることにしました。

せっかく料理をするのだから何かコンテンツとして残したいと思い、料理ブログをはじめました。非常に簡素なブログですが、今日の料理写真、レシピへのリンク、今日の体重グラフの3つを掲載しているところがポイントです。また夜食を食べてしまった日の翌日には懺悔のコメントを書くようにしました。

これはダイエットコースなどでよく耳にする「食事の写真を全部トレーナーに報告する」といった手法と似ていますが、自分の食事量は主に夜であることが判明しているため、記録に残すのは夕食と夜食だけで良いだろうと判断しました。

通勤する生活に戻り、食生活を再度見直した

2020年12月に入って仕事が変わって、また通勤することになりました。残念ながら平日は料理をする時間がなくなってしまったのでせっかくはじめた料理ブログは土日だけ更新ということになりました。

また食生活の改善しました。朝御飯には妻がつくってくれたおにぎりを食べて、昼食は松屋でサラダと豚汁、夕食ではやはりできるかぎり炭水化物を取らないようにしました。

散歩は昼休みにすることにしました。職場から徒歩圏に新宿御苑と明治神宮があるので森林浴にもなりそうです。

結果

ちょうど料理をはじめた2020年5月ごろから体重が単調減少しています。夕食を大事に食べるようになったのでしょうか。

今後の展望

ということでこの1年で95kgあった体重が85kgまで減少しました。10kg減です。

しかし新しい仕事についてまだ一ヶ月しかたっていません。この生活が維持できるのか不安ではありますが、これまで結果を出してきた手法を継続したいところです。

Icarus Verilogは既にalways_ffとalways_combをサポートしていた話

Icarus Verilogはalways_ffとalways_combをサポートしていた

前回のブログエントリで「作ろう! CPU」本で紹介されているTD4 CPUの実装をオープンソースのHDL合成ツールであるYosysに移植しました。このエントリの中で以下のような指摘をしました。

Icarus VerilogがSystem Verilogの文法であるalways_ffとalways_combをサポートしていないので、シュミレーションが行なえない

ところがその後、調査をしてみたところ実はIcarus Verilogには上記サポートがあると判明したので、TD4 CPUのシミュレーションをオープンソースのツールで行なえるようになりました。このブログエントリはそのレポートです。

GTKWaveとIcarus Verilogのインストール

まずはシミュレーションに必要なツールをインストールします。ここではDebian GNU/Linuxを開発環境として想定します。

シミュレーション波形表示ソフトであるGTKWaveをインストールします。

$ sudo apt install gtkwave

次にIcarus Verilogの最新版であるバージョン11をインストールします。

$ git clone -b v11-branch https://github.com/steveicarus/iverilog.git
$ cd iverilog
$ sh autoconf.sh
$ ./configure
$ make -j4
$ sudo make install

4bit CPU TD4のシミューレション

シミュレーションに対応したTD4実装を取得します。

$ git clone -b feature/support-yosys-sim https://github.com/master-q/cpubook-code.git

上記リポジトリではIcarus Verilogに-g2012オプションを渡してalways_ffとalways_combをサポートさせています。

$ cd cpubook-code
$ git grep iverilog
chapter10/board/yosys-icestick/Makefile: iverilog -g2012 -o $@ $^
chapter12/board/yosys-icestick/Makefile: iverilog -g2012 -o $@ $^

では書籍の12章のシミュレーションを実行しましょう。

$ cd chapter12/board/yosys-icestick
$ make sim

GTKWaveのウィンドウが表示されます。test_topからツリーを辿ってcpuを選択しましょう。するとcpu.svで定義されているlogicがSignalsというリストに表示されるので、波形を観測したいSignalsをダブルクリックしましょう。すると以下のような波形が表示できます。

波形を見るに、以下のようにrom.svを正しく実行しているようです。

  • スイッチは0x6に固定。これはテストベンチで指定されたもの
  • LEDには最初0x6が出力される。これはBレジスタをすぐに出力しているため
  • Aレジスタの0xDで初期化して、カウントアップし、キャリービットが立ったらBレジスタをインクリメント

現時点での制限

Icarus Verilogは現時点ではuniqueをサポートしておらず、単に無視します。

../../main//mother_board/cpu.sv:53: vvp.tgt sorry: Case unique/unique0 qualities are ignored.

この無視によって、もしcaseに重複があった場合にはwarningが検出されず、Verilogのコンパイルとシミューレションは意図しない結果になってしまいます。どうやらYosysも同様にuniqueを単に無視し、warningとして扱わないようです。

大規模なcaseを書く場合にはマッチに重複がないか検査したいので、uniqueのサポートを追加したいところです。

4bit CPU TD4をオープンソースのYosysに移植した話

「作ろう! CPU」本と4bit CPU TD4のSystem Verilog実装

皆様「作ろう! CPU ~基礎から理解するコンピューターのしくみ~」本、はもう読まれたでしょうか。電子回路の知識なしにFPGA上での回路を説明する試みは非常にユニークで、専門家からは異論はあるかもしれませんが、僕を含む初学者に最初一歩の踏み出してもらうには良いアプローチの一つなのではないかと思います。

しかも、この本の素晴しさはFPGA上での設計技法の解説だけではありません。本書では4bit CPU TD4のSystem Verilogによる実装をGitHubで公開しています。このCPUの実装が大変スマートでSystem Verilogのalways_ffとalways_combを使った実装パターンを提示してくれています。

ところで、以前僕はIceStormとYosysというオープンソースのツールを使ってHDL合成する話を紹介しました。当然このTD4実装をYosysを使って動かしたいと思うのは自然な流れでしょう。ということで試しに移植してみたところあっさりこのTD4実装がオープンソースのツールで合成できました。このブログエントリはその移植レポートです。

移植したTD4の使い方

移植したTD4 CPUの使い方を説明します。ここではDebian GNU/Linuxを開発環境として想定します。

なにはともあれFPGAボードが必要です。iCEstick Evaluation Kitを購入して開発環境のUSBポートに差し込みましょう。

IceStorm/NextPNR/Yosysをインストールしましょう。

$ git clone https://github.com/YosysHQ/icestorm.git icestorm
$ cd icestorm
$ make -j4
$ sudo make install

$ git clone https://github.com/YosysHQ/nextpnr nextpnr
$ cd nextpnr
$ cmake -DARCH=ice40 -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=/usr/local .
$ make -j4
$ sudo make install

$ git clone https://github.com/YosysHQ/yosys.git yosys
$ cd yosys
$ make -j4
$ sudo make install

Yosysへ移植したTD4実装を取得します。

$ git clone -b feature/support-yosys-icestick https://github.com/master-q/cpubook-code.git

書籍の12章で実装しているTD4 CPUを動かしたいのですが、iCEstickのクロックが遅いので分周比を変更します。

$ cd cpubook-code/
$ vi chapter12/main/top.sv
--snip--
  logic clk;
  prescaler #(.RATIO(1_000_000)) prescaler( // <= 分周比変更
    .quick_clock(pin_clock),
    .slow_clock(clk)
  );
--snip--

iCEstickボードにスイッチがないためにスイッチがなくても動作する機械語に修正します。

$ vi chapter12/main/mother_board/rom.sv
--snip--
  always_comb begin
    case (addr)                     // addr  assembler
      4'b0000: data = 8'b0110_0000; // 0     IN  B
      4'b0001: data = 8'b0101_0001; // 1     ADD B, 1
      4'b0010: data = 8'b1001_0000; // 2     OUT B
      4'b0011: data = 8'b1111_0001; // 3     JMP    1
      default: data = 8'b0000_0000;
    endcase
  end
--snip--

合成してiCEstickボード上で実行します。

$ cd chapter12/board/yosys-icestick/
$ make
$ make prog

現時点での制限

  1. TD4 CPUには入力が必要だがiCEstickボードにはスイッチがないので、デジタル入力で代替している
  2. Icarus VerilogがSystem Verilogの文法であるalways_ffとalways_combをサポートしていないので、シュミレーションが行なえない
  3. YosysがSystem Verilogのサブセットしかサポートしていないので、書籍の13章の合成に失敗する

制限1についてはUSBシリアルを使ってキーボードから入力すれば解決しそうです。制限2についてはIcarus Verilogにalways_ffとalways_combのサポートを追加する必要があるでしょう。制限3については書籍の範囲の文法が使えるようにYosysのSystem Verilogサポートを拡充すべきです。

この制限は残念ではありますが、Yosysのエコシステムのユーザが積極的にalways_ffとalways_combを使っていない原因が判明したという点で興味深いものです。例えばYosysを使って合成できるRISC-V実装であるPicoRV32 CPUはそれらを使っていません。Yosys自体はalways_ffとalways_combをサポートしているので合成できます。しかしIcarus Verilogがそれらをサポートしていないのでシミュレーションができません。シミュレーションはHDLの検証のためには必要不可欠です。制限2を解決するだけでYosysのユーザーはよりモダンなSystem Verilogの機能を使って見通しの良い設計ができるようになるでしょう。

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」に投票しました

投票結果

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」

  • eMAXIS Slim全世界株式 (オール・カントリー)に1ポイント
  • バンガード・トータル・ストック・マーケット ETF (VTI)に2ポイント
  • バンガード・米国長期国債 ETF (VGLT)に1ポイント
  • バンガード・米国長期社債 ETF (VCLT)に1ポイント

を投票しました。

昨年の振り返り

昨年どんなことを考えていたのか振り返りましょう。

米国株式/米国長期国債/金を混ぜるだけで分散投資できる

結果どうだったかというと以下のグラフです。

一見、米国長期国債と金は株式と逆相関があるように見えます。が、3月ごろに注目するとこれら3つの全ての資産が下げています。こういったヒステリックな時には金が上がると当初は見込んでいました。しかし結果としてわかるのはこの3月に買われた資産は現金だったのです。

そのため投資方針を変更しました。金を持つのをやめて、現金を円で多めに確保することにしました。

米国株式についてはeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を円建てで買いたい

今年はテスラ株をインデックス投資で買いたいと思ってずっと過していました。しかしなかなか採用されず、結局2020-12-21にS&P500に採用だそうです。一方でこの1年で700%もテスラは上昇しました。この判断の遅さからS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが公平に指数を決定してくれないのでないかという不信感を持ちました。

そのため投資方針を変更して新規に株式を購入する際にはVOOではなくVTIを選ぶことにしました。

米国長期国債。これが今回のポートフォリオのキモです。米国がゼロ金利政策に追い込まれないかぎりは有望な資産です。

あっさりとゼロ金利に追い込まれてしまいました。既に購入したVGLTは売却しないとして、新しくVGLTを追加購入するのはためらわれます。

そんな中、FRBがコロナ不況の中で社債ETFを大量購入したとのニュースが流れてきました。米国社債が下落したらFRBが買い支えしてくれるのなら米国社債は米国国債と同程度の信頼があると考えても良いのではないでしょうか。

そのため投資方針を変更して、債券についてはVGLTとVCLTを半分ずつ買い付けることにしました。これはつまるところBLVを自作していることになります。VCLTの代わりにVCITでも良かったような気がしますが、インカムゲインがあると心に余裕ができるので長期社債にしました。

為替リスクについては少し楽観しています…金を現時点でも15%程度まで多めに所持しておくのは案外あり

まず金は為替リスクに有効な選択肢ではないことが明確になってしまいました。さらにこの1年で4%も円高になりました。これらは想定外でした。さりとて円建てで債券を持っても全く旨味がありません。

そのため2つの対策をほどこすことにしました。1つ目は先にも提案したように現金を円で多めに所有することです。これで一時的な円高の影響を避けることができます。2つ目は全世界株式を一部導入することです。これでドルが希釈されただけのために円高に誘導されて資産が減ることは軽減できると考えています。

結果ポートフォリオはどうなった?

株式:債券=60:40 という教科書的なポートフォリオに結局落ち着きました。円での多めの生活防衛資金を残してフルインベストメントです。教科書と違うのは債券部分が長期債券のみだということでしょう。短期的には長期債券の高ボラティリティは悪影響があるかもしれませんが、1年以上のバックテストでは短期債券より長期債券の方がボラティリィも抑えられ、パフォーマンスも良いという結果が出ているので勇気を持ってリスクを取っていこうと思っています。

それではまた来年。

面白かった本2019

この記事は日本Androidの会秋葉原支部ロボット部 Advent Calendar 2019の25日目の記事です。

phaさんが毎年「面白かった本20xx」という記事を書いていてとても参考になっているので僕も似たような記事を書いてみようと思います。普段は読書メーターに読書感想文を書いているので、もし気にいっていただけたらフォローしていただけると嬉しいです。

世界を変える「デザイン」の誕生 シリコンバレーと工業デザインの歴史

最終的にはIDEOに所属する人材によるシリコンバレーと工業デザインの歴史と考察です。本書ではHPの関数電卓からの主にソフトウェアを伴う製品の工業デザインについて歴史を外観し、”シリコンバレーはいかにデザイナーにとって恵まれた土地なのか”指摘しています。しかし、この工業デザインの歴史は長いので、予算と決断力さえあれば、当該のメリットは他国でも模倣できると感じた。特に深圳は今後工業デザインにおいて重要な土地になると感じました。もし新興国がかつての日本のように米国の良い点を模倣し続けるなら、シリコンバレーのデザインではない次の強みは何になるのだろうか、とも妄想しました。

ザ・クオンツ 世界経済を破壊シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」

ブラックスワンを読んでから読みました。野球予測など様々な分野の予測手法と現実について切り込む本です。本書はベイズの定理をモデルとして主に採用していますが、現実を説明するモデル一般に本書の警告はあてはまると思いました。本書によればモデルを活用する際、A.過去データを使ってモデルを作り、B.モデルから逸脱したデータが見つかったらモデルを修正します。これは不具合や再発防止についても同様で、Aはいつまでも完璧にならず、Bは必ず発生することになります。Bを完全に防げないからといって、Aつまりモデルを構築して予想/解釈するのをあきらめるのは文明の衰退だと知りました。一方で「再発防止」という言葉を開発現場で使うとき「過去データから予想される範囲の不具合をゼロにする」という意味ではなく、もっと単純に「モジュールの不具合をゼロ件にする」という意味で使うことも散見されるのではないでしょうか。モデルは現実を完全に説明するものではないので、モデルが完全であっても現実を正しく予想できるのではないということを忘れないようにしたいです。

反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

反脆さという指標を導入して統計モデルを狂わせる外れ値であるブラックスワンへの対策を考える随筆です。反脆さは絶対的な指標ではなく脆い対象との比較されます。つまり絶対的に反脆いものは存在せず、例えば #物理学は経済学より反脆い といった表現を伴う少し曖昧な用語です。問題は反脆さを如何にして手に入れるかですが、本書では計画のないランダムな試みを担保することが重要と主張しています。例えば長期的な目標のない会社、計画のない研究もしくは探索といったような。学問が一律の知識を学生に植え付けることも害があることもあると警告していて、教育とは何かについて考えさせられました。

サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

元同僚には”単に仏教での瞑想から仏教色を取り除いたのがマインドフルネスです”と聞いていたので、あまり期待せずに手に取りました。しかしこれが良書で、非常にローコンテクストな表現でマインドフルネスの実際のエクササイズとその効用、そしてなぜ行なうのか、さらには周辺の組織におけるコミュニケーションの問題など幅広い問題への対策になると主張しています。本書では沢山のエクササイズが提示されますが、いきなり全てを独力で身につけるのは大変そうです。まずは一日3分だけ内なる自分を探す瞑想をかかさずやろうと思ったのですが、1/3ぐらいサボっています。これまたどこかの本で読んだのですが「ものごとの因果関係には向きがない」そうです。つまり「体調が悪いから瞑想ができない」のではなく「瞑想をしないから体調が悪い」のかもしれないのです。なんとか習慣化したいところです。

NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版

「サティア・ナデラ氏がマイクロソフトのCEOに就任した時、経営幹部全員に渡した」と聞いて読みました。この手法は、観察する/感情を認識する/必要としていることを明確にする/要求を主張する、というプロトコルに基づいて自分と他者が対話を行ないます。この時、相手の言葉に「共感」することが大事だと本書は主張しています。共感と理解は異なり、相手がこのプロトコルに基づいて対話していない場合においては単に自分が共感するだけでも効果があるとのことでした。自分なりに解釈すると共感とは相手の事柄を追体験することなのかなと感じました。共感力の習熟には鍛錬が必要そうです。

宇宙を織りなすもの――時間と空間の正体 上/下

#時間の正体 というサブタイトルに惹かれてざっくり読みました。エントロピーはほぼ常に増加し、物理学は時間を過去未来両方に対して平等に扱います(対称性がある)。このことからエントロピーは現在から過去に向かっても増大することが確からしいのですが、直感とは異なると指摘します。著者はここでエントロピーがビッグバンから単調に増加していることに話を流すが、飛躍していると感じました。本当に時間だけが一方通行の次元なのかはよく吟味する必用がありそうです。結局本書の段階では時間と空間が分離できないアトミックな要素なのかは決着がついていないようでした。上巻を読んだ時に期待していたインフレーションとは「エントロピーの高い初期宇宙に、10kg程度の空間がゆらぎと斥力によって爆発的に膨張し、インフラトン場で空間を均一に満たし、場の斥力が引力に相転移し、量子ゆらぎを種にして銀河/恒星を作りあげた」という流れのようです。インフレーションの後にビッグバンが起きたんだと勘違いしていました。

日本人の9割に英語はいらない

カフェに置いてあったので”はじめに”と目次を読んで中身をざっくり読みました。最初は「英語教育に対する老害本かな」と思いましたが、最良の英語学習啓発本の1つでした。本題は逆に取れば「日本人の1割であるエリート層には英語が必須」ということになります。つまり「あなたはエリートになる自負がありますか?」と本書の前半で読者に覚悟させて、その覚悟を持った人材だけが本書の後半を読むモチベーションを得られるというしくみです。英語が自分に必要とわかっているなら本書の後半だけ読めば役に立つでしょう。また5章でオススメ本紹介があるのでそこも読みましょう。

21世紀の資本

核となる主張は「資本収益率は常に成長率よりも高くなる傾向がある。これは資本と労働の間に格差を産むことになる。是正には累進所得税などの政策による介入が必要」ということです。本書半分はその論拠を過去のデータから集めています。フランス出身の経済学者であるために本書後半における政策の分析がEUを前提としていて、日本や米国の参考にならない点が気になりました。EUはソビエトにも比類する壮大な社会実験で、経済政策を議論するにはもっとシンプルな国の方が良いのではないでしょうか。過去の常識を小説の中に見出す手法は面白いです。

C++テンプレートテクニック 第2版

泣きながらC++を使うことになってしまった悲しい生物に対して、この言語の難解な機能の一つであるテンプレートについてかなり丁寧に解説してくれる貴重な本です。個人的に仕事でC++を本格的に使わざるをえない状況になり手に取りました。C言語のマクロで黒魔術的にテンプレートのようなものを作っていた20世紀の振り返りから徐々にテンプレートの具体的な使い方を教えてくれます。一方でC++のテンプレートには互換性のためとはいえ罠が多すぎるという感想を改めて持ちました。自分自身のためにコードを書くときに、主体的にC++を選ぶことはないでしょう。

バッタを倒しにアフリカへ

バッタ研究者のモーリタニアでの研究雑記。昆虫に対する知識がなくても純粋なアフリカ旅行記としても楽しめます。30代にして大きな成功を掴んだ著者の努力と能力は素晴しいと感じました。一方でやはり生存者バイアスはあると感じていて #失敗した研究の顛末 も是非読みたいです。 #論文を出すために新発見をするという風潮 というのは全く同感で、そのために今も僕の研究への情熱を冷えてしまっています。バッタの大規模被害が稀にしか発生しないため現地の研究所への資金援助が打ち切られることがありがちという話を聞いてここにも反脆弱性で言うところの #脆さ があると感じました。

地政学の逆襲 「影のCIA」が予測する覇権の世界地図

地政学の観点から世界各国の過去と未来をうらない、”米国は世界の警察として、さらに自国の利益確保のために何をすべきか”提言する本です。主に米朝関係に興味があったのでひろい読みしました。第三部での提言、すなわちメキシコとの隔離が、恐ろしいほどトランプ政権の施策と一致しています。この本の翻訳は2014年出版なので間違いなくトランプは読んだもしくは伝聞したのでしょう。また米国をローマ帝国と比較しているのも冷静な認識だと感じました。米国がローマの第二段階に撤退しながら外交によってユーラシア大陸への影響を維持することができるのか、動乱の時代が待つのか。やはり未来予測は難しいと感じました。

巨大システム 失敗の本質: 「組織の壊滅的失敗」を防ぐたった一つの方法

今年読んだ本の中で一番興味深かったかもしれません。規模の大きさにかかわらず”システム”が失敗する要因と対策を紹介する本です。また本書の多くの部分はソフトウェアと無縁なシステムが失敗する例が掲載されていて、ソフトウェアエンジニアには新鮮です。本書によるとシステムは”密結合”と”複雑な相互作用”の強度のによって分類できるとしていて、この両者が強い場合には失敗の被害が大きくなるとしています。(多くの場合ソフトウェアによって)この強度が増大する傾向があるというのも自分の実感と一致しました。対策手段も紹介しているが失敗の低減はできても、根絶することは難しいと感じます。それでも本書が提案する簡易な防止策は様々なシステムで役に立つでしょう。脚注の参考文献も参照。

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」に投票しました

投票結果

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」に:

  • eMAXIS Slim米国株式(S&P500)に2ポイント
  • バンガード 米国長期国債 ETF(VGLT)に2ポイント
  • iシェアーズ・ゴールド・トラスト(IAU)に1ポイント

を投票しました。

なぜ?

一時期Amazon/Microsoftの生株を保有して危ない橋をわたってきた僕ですが、さすがにリセッションが近いと感じると同時にぐっすり眠りたいので何時でも安定したポートフォリオを探していました。

まず、もし来年リセッションが起きると手持ちの資産はどうなるのでしょうか?2008年のリーマンショックを思い出してみましょう。

なんと全世界の株式が半年で50%下落しています。

すると当然この下落と反対の動きをする資産を組み合わせてリスクを打ち消したいと思う訳です。つまり負の相関のある資産が必要になります。

例えばロボアドバイザー(WealthNavi)でリスク許容度を2に設定してみると…

  • VTI: 26.2%
  • VEA: 10.1%
  • VWO: 5.0%
  • AGG: 35.0%
  • TIP: 13.6%
  • GLD: 5.1%
  • IYR: 5.0%

ところが、上記の資産は金(GLD)以外は株式に対して負の相関を持っていないようです。IYRにかぎっては完全に正の相関です。

一般には「株式は債券と逆の相関を持つ」と言われてきましたが、現在では特にリセッション時にはどうやら株式と債券は正の相関を持ちはじめたというのが通説なようです。これは困った。

レイ・ダリオの「オール・ウェザー(全天候型)」ポートフォリオ

そこで知ったのが、レイ・ダリオの「オール・ウェザー(全天候型)」ポートフォリオです。詳しくは左記のページを読んでいただきたいのですが、このポートフォリオにおける各資産の相関を見てみましょう。

上記からわかることはいくつかあると思います:

  • TLT(米国長期国債)は株式と負の相関を持つ
  • 全世界株式は米国よりも復興が遅い
  • 金はそもそもどの資産とも相関がなさそう
  • TIP(物価連動債)は言葉通りに捉えるならインフレーションに負けない資産というだけなのでは

上記をふまえて株式の下落を打ち消すようなポートフォリオを考えてみましょう。先のページで紹介されているPORTFOLIO VISUALIZERを使います。

直近10年について以下の3つを混ぜるだけで分散投資でき、なおかつ元のレイ・ダリオのポートフォリオよりもパフォーマンスが良いようです:

  • 米国株式(S&P 500等)
  • 米国長期国債(SPTL,VGLT,EDV,TLT等)
  • 金(IAU)

上記の配分はもう完全に好みの問題だと思います。米国一点集中投資で良いのかは今年12月のクリスマス商戦で明らかになるでしょう。

結局何を買うの?

米国株式についてはeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を円建てで買いたいです。資金が不足した際には単純にこの投資信託を売ればいいだけです。後述するようにドル資産を持つために、リバランスをする際にS&P500をドル資産で買いたくなったらVOOを買う予定です。

金についてはiShares Gold Trust(IAU)を買っています。円建てで買うこともできるのですが、長期保有したいことと、後述するドル資産の運用のためもあってドルでETFを買っています。

米国長期国債。これが今回のポートフォリオのキモです。米国がゼロ金利政策に追い込まれないかぎりは有望な資産です。しかし残念ながらこれを買うには生の米国国債を買うかETFしかありません。どちらにしてもドル建てで買う必要があります。そのため資産の半分がドル建てになってしまうことは、このポートフォリオでは不可避です。レイ・ダリオ自身はTLTを保有しているようですが、僕はバンガード信者なのと、経費率が安いので、VGLTを選びました。ひょっとすると来年は、純資産総額が高く、経費率が安いので、SPTLを検討しているかもしれません。

このポートフォリオが最適解なの?

もちろんそんなことはないと思います。このポートフォリオが機能しない簡単な状況は米国がゼロ金利政策に追い込まれることです。さらに今回は為替リスクについて全く考慮しませんでした。

レイ・ダリオは「中央銀行はいずれ時代遅れになり、現代金融論(MMT)のような別の仕組みに取って代わられるのは「不可避」だ」と発言したそうです。これはつまり市場の外から市場をコントロールするプレイヤーが存在しない世界になってしまうということです。爆発的に膨れ上る信用、そしてふとしたきっかけに起きるリセッションによる資産の半減は市場の外からコントロールできないということです。コントロールするプレイヤーがいないのであれば、金の保有比率を増やすしか今の僕には思いうかびません。

一方で為替リスクについては少し楽観しています。自分の理解では今の日銀はゆるやかなインフレーションを達成するために円を大量に刷っているはずで、急激な円高が起きるのは想定しにくいためです。為替リスクを最小化するためにも金を現時点でも15%程度まで多めに所持しておくのは案外ありなのかもしれません。